SCM経営を「見える化」で成功させる実務 (中経実務Books)
という本を読みました。
忘備録的にまとめておきたいと思います。
SCMとは。。。
「必要なモノを、必要なときに、必要な場所に、必要な量だけ」
届けるための戦略、計画、統制、実行の仕組み
だそうです。
システムを入れればSCM!
このパッケージがSCM!!
と、いったものではなくて「仕組み」をSCMというんですね。
だから、この本ではシステム構築の話は一切出てきません。
内容はグローバル企業にも対応したものとなっていて
それなりに勉強になりました。
以下、気になったところ。
□欠品の発生
-倉庫
・品ぞろえを豊富に、発注数を多くする、、、
-工場/サプライや
・納期が遅れる、納品数が足りない、誤納品の発生、、、
-営業
・キャンペーン、突然の大口受注、誤出荷依頼
->なぜ欠品が発生するのか、その根本的な原因を突き止めないと、もぐらたたきになるだけ。
□SCMシステム
-100%の自動最適化は無理。
-システムですべきこと、人がすべきことを分け、SCMを「見える化」する
-意志決定は人の知恵で行う。
-SCMで最も大事なのは「計画」。海外のパッケージのほとんどが計画業務を対象にしている。
□KSF(Key Success Factor:重要成功要因)
-「何を実現すれば競争に勝てるのか」を見極めて、競争力を最大に高めるために
もつべき視点がKSF。
例: 会社:自社の製品機能の高さがKSFだ。
お客:アフターサービスをしっかりして欲しい
□在庫削減とサービスの向上
-パレート図の80:20の法則等を利用して層別にカテゴライズする。
-在庫の層別の例:
・出荷頻度
・納期(調達リードタイム)
・価格
・クリティカリティ
・保守契約
・製品年齢
・製品カテゴリー
・出荷量
・収益性
・大きさ、重量、輸送コスト、保管コスト
・鮮度(使用期限)
・部品のリビジョン(世代)
・納入許容リードタイム
-サービスパーツは、新製品出荷時はさほど故障が無いので上流に、安定期は下流に、終息期 は再び上流(集中管理できる場所)に配置する。
-デカップリングポイント:「受注に対してどこで在庫を構えるか」という場所
□計画と実行
-関係性や責任の主体がどこの組織にあるかを定義する為に全体をモデル化する。
□3PLの利用
-自社の物流の質を上げる方法の一つに3PLにフルアウトソーシングするという方法がある。
-3PLの場合、出来高や倉庫稼働率により変動費化可能。
-3PLを利用する場合、SLAを合意し費用・サービスを「見える化」する。
□商品企画・開発設計とSCMの連動
-新製品の計画が直接SCMに影響する為、企画・開発の段階からSCM計画と連動する。
□枠取り
-サプライヤーと、購入の約束をすること。
-重要なキー部品は調達計画の数量が見積もられた時点で、サプライヤーと調整が必要。
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